スポンサードリンク

2009年4月11日

ふすま紙の全面張り替えにあたっての心構え

まず、ふすまの種類と構造を説明します。ふすまには「本ぶすま」と「戸ぶすま」の2種類があります。「本ぶすま」は、枠がはずせ、下地は組子が格子状に組み合わされています。「戸ぶすま」は枠が外せず、下地はベニアなどです。

ふすま紙を張り替えるにあたって、仕上げは「本ぶすま」の方がだんぜんきれいにできます。ふすまの左右の枠は、下に折れ曲がった折れ合い釘で固定され、上下の枠はまっすぐな釘で固定されています。

張替えのために枠をすべて取り外したあと、どこの枠かわからないようになってしまうので、目立たないところに鉛筆で位置を書き込んでおくと良いと思います。

左右の横枠の幅は同じですが、天枠は鴨居にはめ込むぶんだけ地枠より広くなっています。引き手の位置がセンターよりやや下にくるようにして、ふすまを立てた時の上が天枠、下が地枠となります。天枠と地枠を逆にしないように注意します。

ふすま紙は、のりが付いた裏面を湿らせて張るタイプと、スチームアイロンを使って張るタイプがあります。子供やペットがいてふすまが傷みやすい家では、ふすま紙は無地にするか全体柄にすると、あとで部分補修がしやすくなります。

ふすまの張替えを自分でする詳細方法

本ふすまの張替えは、横枠を取り外すことから始めて、引き手を取り付けて完了します。とくに大きなふすま紙を張る時は、二人で行うと作業がしやすくなります。

取り換え方法を順をおって説明します。

A:まず横枠をとりはずします。

 ① ふすまを横向きにおき、横枠の天側にあて木をしてカナヅチで軽く打つ。
 
 ② 横枠を地側にずらしていく。

 ③ある程度ずれたら、手で引き抜く。

 ④上下を入れ替えて、もう片方の横枠も同じ要領で外す。

 ⑤このとき、折れ合い釘が畳や床をキズつけないように、両端を厚めの板にのせて作業する。

 ⑥外した横枠は、左右どちらのものであるか鉛筆で印をつけておく。

 B:天枠と地枠を取り外します。

 
①横枠は折れ曲がった折れ合い釘で固定されているが、天地の枠はまっすぐな釘で止められている  ことが多い。両手指先で枠をつまみ、引っ張りあげるようにして枠をすこしゆらしてみる。

 ②枠が少し浮いてきたら、ふすまの表面を傷めないようにするため、かならずふすまの裏面からマイ   ナスドライバーを差し込んで、さらに浮かせ最後に手で引き抜く。

 ③指先でゆらしても枠が動かないときは、釘の箇所をカナヅチで軽くたたいて刺激を与えるとよい。

 ④天枠、地枠をはずしたら、釘の先端をカナヅチで軽くたたいて、枠からほんの少し出るように戻して  おく。

 C:引き手をとりはずします。

 
①引き手は、上のほうが目立ちにくいので、まず上の釘から抜く。

 ②釘の頭の下にマイナスドライバーを差し込んで、カナヅチで軽くたたき、釘の頭を少し浮かす。

 ③2本のドライバーで、釘の頭の下を両方から挟むようにして釘を引き抜く。

 ④釘を引き抜いた引き手の上を、マイナスドライバーで少し起こし、引き手全体を手で引っ張れば下  の釘も抜ける。ただ、引き手は壊れやすくキズつきやすいので、取扱には十分注意する。壊れたら  新しいものに交換する。

 D:張る面をきれいに拭き、新しいふすま紙を荒切りします。

 
①ふすまに大きな穴が開いていない限り、プロが張った上張りははがさずに、その上から新しい紙を   張ると良い。乾いた布で、ふすま全体をきれいに拭く。とくに隅は汚れやすいので入念に拭く。

 ②ふすま紙は、張る面よりも各四方1.5センチ大きく荒切りしておくと、張る作業がしやすい。

 E:のりが付いた面に水を含ませて張ります。

 ①洗面器を用意し、スポンジに水をふくませて、紙ののりが付いた面にたっぷり水を付ける。このとき   水の量が少ないと、すぐにのりが乾いてしまって作業がしにくくなる。

 ②とくに紙の周囲10センチ幅に付け残しがないように、水をたっぷりつければ紙全体に付けなくとも   差し支えない。

 ③水を付けた紙を裏返しにし、一辺の位置を合わせてから、紙を軽く引っ張りぎみにしてゆっくりと下  していく。きれいに張るために、この作業は必ずふたりで行うこと。

 F:なでバケでしわを伸ばします。

 ①専用のなでバケ、あるいは乾いたタオルを巻いたものをふすまの中心にあて、必ず外側に向かっ  て繰り返しこすりながら空気を押し出し、しわをのばしていく。空気が抜けないときは、その部分を    いったんはがしてから張り直す。

 G:折り返し部分もしっかりのり付けします。

 ①側面の折り返しの部分もしっかりのり付けする。

 ②横枠の折れ合い釘の箇所は、カッターで紙をカットして、釘をむき出しにしておく。

 ③角の紙のでっぱりは、折りたたまないで切り取る。その部分から空気が抜けるので、しわができにく  いからです。

 ④のりがくっつきにくい時は、ホッチキスを開いたままあてて、カナヅチで軽くたたいて針で止める裏   ワザもある。

 ⑤側面からはみ出した紙は、のりで濡れているので、カッターをできるだけ寝かせて切り取る。

 H:引き手の部分を十字にカットして、日陰で乾かす。

 ①引き手の部分は、穴を十字にカットしてから、陰干しする。

 ②直射日光にあてて急いで乾かそうとすると、ふすまが反ってしまうので注意する。多少シワが残って  いたり波打っていても、乾けば驚くほどピンとなる。

 I:枠をはめ戻します。

 
①枠をはめ戻す作業は、まず天枠からはめる。元の釘穴に合わせてのせ、釘を打ち付ける。天枠と   同じように、釘穴を合わせて地枠をはめる。

 ②次に引き手側の横枠をはめる。あて木をしてカナヅチでうちながら、折れ合い釘にはめ込んでいく

 ③引き手側の横枠は、端がずれている方を下(地側)にしてはめ込む。

 ④反対側の横枠は、かき込みが大きい方を上(天側)にして置き、同じようにあて木をして、カナヅチをうちながら折れ合い釘にはめ込む。

参考資料 我が家を速効メンテナンス  DO SERIES

2008年8月21日

ふすまのすべりを良くする方法

ふすまがゆがんでいないのにスムーズに開閉しなかったら、敷居すべりを新しいものに交換してみると良いでしょう。敷居のすべりをなめらかにするロウやワックスも効果があります。

A:敷居すべりを貼る

①敷居ミゾのゴミや汚れを布でよく拭き取る。50番、次に100番のサンドペーパーでミゾをなめらかにする。

②敷居すべりは、ピンと引っ張りながら指で押さえて貼っていく。ゆがんでいると、あとで浮き上がりの原因になる。

③敷居すべりを交換するだけでなく、敷居ミゾにロウ状のワックスを塗ったり、すべり剤をスプレーするのも効果がある。

ふすまの補修(穴をふさぐ・破れを直す)

ふすまに穴が開いても、破れた紙がそのまま残っていれば目立たなく修復できます。穴は放っておくとますます大きくなり、上張りの下の袋張りや組子にも影響が出ます。早めの処置が大切です。

①穴の部分を湿らせる。

破れた部分の紙をていねいにめくり、その裏面を霧吹きで軽く湿らせる。袋張り(下張り)まで破れていたら、上張りと袋張りをていねいに分離する

②はがき(厚紙)を用意する

ハガキや画用紙などの厚紙を用意し、破れた部分にあてて穴よりもやや大きめにカットする。その中心に、玉結びをした糸を通すが、袋張りが破れていなければ必要ない。

③のりを付ける

厚紙を破れた部分の上張りと袋張りの間に差し込み、筆を使って奥の方からていねいにのりをつけていく。

④破れを貼り合わせる

厚紙の糸を引っ張りながら、シワにならないように上張りを厚紙に貼り付けていく。細かい部分は針で仕上げる。

⑤タオルでシワを伸ばす

糸を切ってから、上張りの継ぎ手が目立たなくなるように、乾いたタオルで軽くシワを伸ばす。

スポンサードリンク